訪問ヘルパーのおばちゃん

今は週に4日だけ訪問のヘルパーをしている。
これからもこのまま、働けるうちは訪問ヘルパーのおばちゃんを続けていくつもりだ。

 

若いころは看護師になりたくて、整形のクリニックに勤めていたが、最初の夫と知り合い、看護学校へ行くのを取りやめて結婚を選んでしまった。
あえて、しまったと書くのはあの時看護学校へ行っておけばよかったと悔やんでいるから。

 

何十年も前の事、今更だからサラっと書き過ごす。

 

三度目の夫と結婚した時、夫が生活費をしっかりと入れてくれたので、やっと生活やお金の為ではなく、何も気にせず自分がやりたい仕事に就いていいとなった時、迷わず選んだのはやっぱり病院。
資格も何も無かったので、看護助手として就職した。

 

面接に受かった喜びも束の間、入職して驚いた。
本当にこれを毎日こなすのですか!?と思うほどキツい仕事。
翌日から4か月の間、毎日毎日全身筋肉痛。
お決まりのようになかには意地悪な先輩がいた事も書いておく。(笑)

 

おむつ交換、シーツ交換、更衣、清拭、洗髪、入浴介助、食事介助、移乗、移動、車椅子の整備、環境整備、エンゼルケア…。
まだまだあるが、これらを分単位でこなす。

 

3階と4階の担当だったので、一日に数えきれないほど階段を登ったり降りたり。(職員はエレベーター禁止)
もう無理だ、もう無理だ…と、何度も辞めようと思った。
でも、4か月が過ぎたある日、それまでの身体の辛さが嘘のようにすっと消え、筋肉痛も突然無くなった。

 

それからは少しずつ仕事も身についてきて、徐々にやりがいを感じてきた。

患者さんの笑顔が自分の喜びになり、一緒に汗を流す素敵な仲間ができ、一年、二年と経つうちに後輩も入り、相変わらず仕事は忙しかったけれど、充実した日々を過ごした。

そして、病院勤務をしながらヘルパー二級(現初任者研修)を取得し、実務者研修を経て、介護福祉士になった。

 

病院内での名札の肩書に、『介護福祉士』と入れて貰えたのがとても嬉しかったのを覚えている。

 

 

しかし、医療現場では介護の資格を生かせないのでは…と思いはじめ、年齢の若い今のうちにと介護業界への転職を決めた。
病院の仲間や先輩方が送別会を企画し、祝福して送り出してくれたのが、心から嬉しかった。

 

次に就職したのは総合福祉の株式会社、サ責(サービス提供責任者)として入社した。
自分のなかではキャリアアップもできたし、給料もかなり上がったし…と思ったが、世の中そう簡単にはいかないものだ。

 

朝は8時に現場入り、帰宅は20時。
月末はレセプトで、当然の如く休日返上。
フレックスタイム制など名ばかりで、フレキシブルタイムなど無いに等しい。

 

毎夜夕食後に寝落ちしている私を見ていた次男がある日、

「辞めたら?」

とひとこと言い放った。

 

その一言であっさり退社を決意した。

辞表を出してもなかなか辞めさせて貰えず、とても嫌な思いをした。

 

そんな経緯から、私はもう、すぐに正社員で就職するのが怖くなってしまった。

病院の仲間から、『○○さんは株式会社には向いてないよ』 とアドバイスを貰い、今度は社会福祉法人を選び、尚且つ少し様子を見ようととりあえず非常勤で働いてみることにした。

 

長々と書いてしまったが、そして現在に至る。

 

今の職場はとても居心地が良くて、利用者さんにも優しい。
ここなら正社員で就職したいとは思ったのだが、居心地が良いのは皆も同じ、誰も辞めないのでポストが空かない。(笑)

 

そうこうしているうちにふと気づけば、いつの間にかもう還暦。

 

よくよく考えてみれば、生活の為に多くのお金を必要とすることも既に無く、意図せず現在の状態になったとはいえ今の職場が好きだし、担当している利用者さん達とこれからも繋がっていたい。
何よりやっぱりこの仕事が大好きなんだ。

 

だからこれからもこのまま、訪問ヘルパーのおばちゃんで…働けるうちは…ね。

 

 

 

 

 

 

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